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プロフィール
rekisy
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飛騨に住んで40年。文化の町「高山」に住んでいながら、知らないことが多い事に気づきました。少しでも、皆さんに知っていただくために、文化のまちおこしを目指します。 「歴史」と「音楽」のまちづくりを目指します。応援してください!
<所属研究会>
飛騨の匠学会 所属
立川流彫刻研究会 後援会会員
山王祭 神楽組 所属
日枝雅楽会 会員
倭舞保存会 責任者
飛騨歴史民俗学会 会員
飛騨古川ふるさと案内人会 準会員
下呂検定2008合格者

元 金森顕彰会 理事
日本ホスピタリティ学会 関西支部 客員聴講者
佐藤一斎研究会 客員会員
オーナーへメッセージ

2008年02月19日

「彫に生きる 谷口与鹿ものがたり」19 恵比寿台

◇恵比寿台組の挑戦
高山に屋台自慢は多いものの、これから建造する、あるいは改造する屋台に今までの
屋台よりもっといいものを作りたいと思うのは、屋台キチのいいところであり、金のかかる
ところである。

 麒麟台の完成を目の当たりにした恵比寿台組の人たちは、こぞって谷口与鹿の手による
屋台をと望むようになった。

 ただ、当の与鹿は大仕事を一つ終えたところで、「やれやれ」という気持ちになっていた
ところに、弘化三年(一八四六)、今度はまた違う組の人から申し出があった。

「さて、今度は受けようか、どうしようか?」

 あれこれ悩んでいたが、そこは恵比寿台組の人のほうが一枚上手だった。

 組内にある有名料亭「州さき」の座敷を借り切り、そこに与鹿を招待して接待のあらん限り
をつくした。
 子供の頃から高嶺の花だった州さきの料亭で、芸子衆をあげての大騒ぎに、この上ない
喜びを与鹿は感じてしまった。あまりの接待に申し訳なく思った与鹿は、つい仕事を請ける
羽目になったのである。

 記録によれば与鹿が料亭州さきで豪遊したとあるが、豪遊させたのは恵比寿台組の人たち
であり、与鹿を説得するための工作をしたと見るのが妥当ではないだろうか。
 与鹿は、人に迷惑をかけたり、金銭を余分に使わせたりということは、本来あまり好まな
かったのではなかろうか。ちゃんと仕事をして返済するという義理堅いのも与鹿の人柄で
あったと思われる。
 ただし、ここでもいい作品作りのために、豪商滑川屋(坂田)長五郎宅に厄介になりながら
彫り続けた。


恵比寿台の親子龍(与鹿作)

徳積善太