白川郷の合掌造りの話

rekisy

2011年08月16日 23:53

地元の上出さんにいろいろと合掌造りの裏話を伺うことができました。

材料のカリヤスが中部地方しかない。ススキの一種。昔はオオカヤで中がつまっていたので
80年持った。すすで持ったのではない。あたったとこは固くなる。
倉庫に80年ぶりにやったらコガヤ。白川だからもつ。雪の降らないとこは早い。8~20年しか
もたない。乾燥と湿気を繰り返すからもつ。

合掌作りは庄川周辺しかない。ブルーノタウトがロシアにいき京都の一団上野氏が招聘。
桂離宮のあと伊勢内宮を見せて白川郷を見せた。
建築技術は世界一と絶賛。中世のものと同じ。日本人は知らなかった。

屋根を作るのに、坪当たりトタン25000円 瓦38000円 茅160000円かかる。
明善寺の吹き替えでは1600万かかった。

一坪に形によりちがう。3しめやわえと古老に言われた。直径30cm100束。建築屋は2・5で
足りるといったら足らなかった。

棟の分が足らなかった。結局2,8以上必要。世話役もいるのでロスがでる。
両肩からいかないといけない。厚みは両肩できめる。厚みは上にいくほど狭い。60 下80 上
に1割はりがえしをするとかやがふさがらないので1割落とす。
角度を下げるとうまくふける。棟の分が必要。

徳積善太記

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