大隆寺の棟札
久しぶりに大隆寺に調査に行ってきました。
実は、先日、観光協会の会報に大隆寺のことを掲載するので、校正をお願いしに行きました。
その節、ご住職から田口電気さんが、屋根裏に上って電気工事をした所、棟札を発見したと、
棟札のことをお聞きし、写真を見せていただきました。
裏書にもなにか情報があるはずと思い、屋根裏に上がりました。
板の横には年号と謂れが書かれていました。
「上古是寺者金森国主建立菩提寺也百年来廃地時得金百両此地新立也鑑寺英麟直歳桃雲也」
「安永八己亥八月二十八日入佛供養建立安永七戌六月吉日」
板を外した所、裏書には、お経の経文が書いてありました。
今までいくつかの書物には、この大隆寺の開基が、安永5年説と、安永七年説がありましたが、
この棟札の存在により、安永七年に建立、安永八年に開基となった事がわかりました。
また、大工は、書物によると「六代目 坂下甚吉」となっておりますが、それについては、記載がなく
確認ができませんでした。
せんだいも