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飛騨の大祭りについて

来年、桜山八幡宮にて大祭が5月3日から5日にかけて行われます。

こんなポスターが市内のあちこちに貼られています。
飛騨の大祭りについて

桜山八幡宮は、秋の高山祭で知られる、神社ですが、来年の5月には、式年大祭
が開催されます。

飛騨には金弊社などの大きな神社が、何年かごとに、飛騨国中の神様(神社)を招請
して、数日間にわたって大がかりな祭典を斎行し、神々が一社に集って交歓すると
いう大祭りがあります。これを飛騨では「飛騨の大祭・おおまつり」と呼んで、
江戸時代から現代まで連綿として伝承されています。

 大祭を執行する神社では、飛騨全域の約400の神社を招請します。招請を受けた
神社では、大祭の当日、神輿又は枠輿に各神社の御分霊を奉じて、裃・紋福の氏子
たちの警固に守られて、各神社独特の神楽、楽、獅子舞、闘鶏楽などの神振行列を
整えて参向します。

大祭を主宰する神社の地元では連日祭一色に彩られ、盛大な祭り行事が繰り広げられ
ます。飛騨の人達はこの豪華な大イベントの大祭りを通じて神々を身近にいただき、
祭りを楽しむのです。

 この飛騨の大祭りの起源は、安永8年(1777)に飛騨水無神社が飛騨の神々を招いて、
太々神楽を奏したことが伝えられていますが、郷土史家の間では異論が多く出ています。

 現在のように、全飛騨の神々、神社を招請し、神輿渡御の行列を整えて参向すると
いう大がかりな祭りが行われるようになったのは、文化5年(1808)が最初で、10年後の
文政5年(1818)には、田中大秀が高山市江名子町の荏名神社で大祭を斎行してから、
次第に盛んになったと伝えられています。

 このようにして、江戸時代から今日までの間には、数えてみましたら飛騨で39社で
104回もの大祭りが行われたことが記録されています。
戦後になってからは、昭和23年に日枝神社が世直しと平和を祈念して臨時大祭を執行
したことをはじめとして、今日までの65年間に10社で23回の大祭りが挙行されているん
です。

詳しくは、12月3日の「飛騨の歴史再発見」をお聞きください!

徳積善太
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