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雅楽点滴譜

今日は、神楽台で大変お世話になっていたMさま宅へお邪魔しました。

永年、いつ訪問しようか、いつ訪問しようかと思っていましたが、なかなか
機会が得られず、5年の月日が流れてしまいました。

ところが、訪問すべきときと言うのがあるんですね。
今日は、お電話で一度断わられ、初めてお邪魔したにもかかわらず、ご主人に
とっても暖かいおもてなしを頂きました。

当初は、雅楽のお話で行ったのですが、やはり、獅子舞のお話になりました。
私が長年調べている神楽台のことになって、実は・・・と切り出したら、
「うちにあるものが、そんなに大切なものなのか」ということで、
いろいろと見せていただきました。

その中に、永年探しておりました、「雅楽点滴譜(のきのたまみず)」という
田中大秀が考案した雅楽の譜面がありました。大感動です。

この譜面、かなり前から探していたのですが、所在がわからず、故大野政雄先生に
生前お尋ねしたら、お持ちだという事でしたが、お亡くなりになってしまったので
諦めておりました。

これがそうです。
雅楽点滴譜
ちょっと見にくいのですが、表紙には「陳の玉水」となっております。
これを「のきの」とは読みにくいのですが、経験上そう読むものだと直感しました。

中身は、雅楽の譜面です。
雅楽点滴譜

雅楽をやられる方ならご存じですが、たとえば「越天楽」という曲ですと
トラロルロ タアルララルラ トラハ・・・ということばが譜面に書いてあります。
これを、膝と畳をたたきながら、
トーラーロ、オールーロ、ターアルラ、ラルラ。と拍子を数えながら歌うんです。
そうやって、唱歌といいますが、覚えていくのが通常です。

これを、田中大秀は、独自の記述で、素人でも楽器が学べるようにしました。
トゝラゝロ オルロ、タゝアルラ、ラルラ
と拍子を点で表して、拍をとるように書かれています。
そういうことから「雅楽の点滴の譜面」という読み方をしたようです。

今回確認できたのは、龍笛の譜面ですが、他にも篳篥や笙の譜面があったものと
思われます。私にとっては大発見でした。

徳積善太
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