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桜洞城の発掘品4_青磁器
「青磁酒海壺」
「青磁香炉」
「青磁碗」
発掘調査では、地山にみとめられた穴のことを「土坑」と呼びます。今回の
土坑は、城内のやや北寄りの部分に確認され、中国明朝から渡来した貿易品
がばらばらになった状態で出土しました。
器種は、青磁酒海壺(じゃかいこ)、白磁の馬上杯、青花(染付)碗と非常に
豊富な出土品が見られました。
酒海壺は、座敷の床の間に飾られる観賞用の品で、三木氏の権威の大きさを示す
品です。
この埋められた場所は、黒土と黄褐色の土が交互にまるでバームクーヘン状に
交互に堆積しており、自然に堆積したものではなく、人為的に埋められた土である
ことがわかりました。
おそらく、城の作事か普請の際に、凹凸の地面を埋める土に、壊れた酒海壺も
一緒に混ぜたのではないかと思われます。
なお、この写真提供は、下呂市教育委員会より正式に借用しました。
展示期間を6月末まで、延長されるそうですので、是非ともこの機会にご覧ください!
場所は、下呂市萩原町 星雲会館一階です。(問い合わせ 0576-52-2900 馬場先生)
徳積善太