HOME › 飛騨の屋台について › 大津絵について

大津絵について

大津絵 原初の繊細美 中日新聞(平成25年4月26日)
大津絵について
最古級の作品発見
「江戸時代に大津市の東海道で土産品や庶民の信仰の対象として描かれた神仏画「大津絵」の
最古級の作品を大津市歴史博物館が発見し、五月十四日から展示する。博物館は江戸初期の寛永年間
(1624~44)の作とみており、保存されている最古の作品の可能性もあるという。
大津絵は、江戸時代に京都から大津に移住した仏画の絵師たちが生計を立てるため描いた絵。旅行者
のほか、高価な神仏画を買えない庶民が購入した。時代が進むにつれて型紙を使って描写を省いたり
色の数を減らすなど簡素化していった。
見つかった「雨宝童子(うほうどうじ)」(縦70cm、横30cm)は天照大神がこの世に現われた
ときの姿を描いている。顔の細部の線や、装束の輪宝(りんぽう)と呼ばれる模様までが繊細に描かれ
ているのが特徴だ。
この絵を入手した東京都内の古美術商から昨年十一月に連絡があり、博物館が調査の上、購入した。
これまで最古級とされていた日本民芸館(東京都)や町田市立博物館(同)所蔵の十七世紀中ごろの
作品と比べ、絵の簡素化が少なく、正統派の仏教画に近いため、より古い可能性がある。横谷賢一郎
学芸員(45)は「描写が丁寧で大津絵の原初的な姿が分かり、貴重だ」と言う。」

と記されています。

実は、以前、飛騨の旧家を調査していた時に同じ図柄のものを発見しており、早速、大津市歴史美術館
の樋爪先生にご連絡を取りました。先生には以前、姉小路と廣瀬の論文を書く時にお世話になり、いろ
いろとご指導していただいた間柄です。
「この絵は、古い物ではあるが、大津絵自体が土産品として発売されており、地方で発見される例は
多々ある。5月に大津絵の展示会をやるので見てほしい」と教えてくださいました。
大津絵について
また、高山祭りの屋台に「大津絵」という屋台が有ったお話しや、下呂市下原にその大津絵の屋台が現存して
いるお話しをしたところ、大変興味を持たれました。
また、古川には現在「青龍台」で演じられているからくりが「下方の
はしごそり」という題名のカラクリであることや、ことをお話しした所、
「その絵も大津絵の十数枚ある中の絵柄の一つです」ということを教えてくださいました。
大津絵について 大津絵について
意外なところで、大津絵と屋台「大津絵」がつながりました。

今度、大津にお邪魔して、本物の大津絵を確認してきたいと思います。

ながせきみあき
スポンサーリンク

同じカテゴリー(飛騨の屋台について)の記事画像
与鹿の作?!東山白山神社の神楽台の獅子
朝日村の神楽台
立岩神社の神楽台
五代目の三番叟人形
龍の彫刻4_八幡祭り屋台2
龍の彫刻3_秋祭りの屋台1
同じカテゴリー(飛騨の屋台について)の記事
 与鹿の作?!東山白山神社の神楽台の獅子 (2012-05-05 20:00)
 朝日村の神楽台 (2012-05-04 23:28)
 立岩神社の神楽台 (2012-05-02 23:59)
 五代目の三番叟人形 (2012-04-05 23:59)
 龍の彫刻4_八幡祭り屋台2 (2012-01-16 20:00)
 龍の彫刻3_秋祭りの屋台1 (2012-01-11 23:59)

コメントする

上の画像に書かれている文字を入力して下さい
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。